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マレーシア・シンガポール7日間(その6) 最後はシンガポールで〆 [旅行]

朝、カヤジャムをたっぷり塗ったトーストを口に運べば、口いっぱいに広がるココナッツミルクの香りに、瞬く間に南国の強い陽光、しめってけだるい空気、風に揺れるヤシの葉が思い浮かぶ・・・

夜は、浴室でFragonardの石鹸の香りをかいで、白亜の宮殿ラッフルズに思いを馳せる・・・

・・・

と書いてはみましたが、カヤジャムはとっくに食べ終わってしまったし、Fragonardの石鹸は、東京がシンガポールみたいに暑くなったら使おうと、まだ大事にとってあります。

今回4度目のシンガポールでしたが、ラッフルズの手土産でKAYAをいただくまで、この存在を知らずにいました。シンガポール名物だったのですね。今調べたら、ラッフルズの名前の入った商品がAmazonで買えることが分かりました。なんと、1,890円・・・

今回は午前中付いていた半日観光に真面目に参加し、リバークルーズを楽しんだり、例のマリーナ・ベイ・サンズを見に行ったり、なかなか楽しんできました。位置が変わってからのマー・ライオンも見に行ってなかったので、まあよかったかも。ここでもJTBのツアー客が30人ぐらいの団体で観光していて、う~ん、こういうのって疲れそう、、、と思ったのでした。マリーナ・ベイ・サンズは、ちょっと遊園地的で私の好みではない。少し騒がしすぎるし。ガイドさんによれば、チェックインに1時間以上かかるとか、バスタブのない部屋でも何万円もするらしく、それでも泊まっているのは日本人ばかりとか・・・話のタネに一度行けばいいかな、というところです。

私にとって、この半日観光の一番の目玉は、グッドウッド・パークでのランチです。グッドウッド・パークと言えば、ガイドブックのクラシックホテルの紹介で、必ずラッフルズの次に紹介されるホテルです。それがどんな雰囲気のところなのか、マリーナ・ベイ・サンズよりもよっぽど興味がありました。

予想通り、ロビーはとても落ち着いた雰囲気で◎。ランチに選んだ飲茶も予想以上においしく、絶対残すだろうと思った粽もペロリと平らげてしまったところを見ると、とても胃にも優しい料理のようで、これは期待以上の素晴らしさ。

ただ、この飲茶のレストランからプールが丸見え。これではプールサイドでくつろぐのは無理だろうし、それがプールでだらけるのが大好きな我が家としては大きなマイナス評価になってしまうのでした。

それで午後はラッフルズに戻り、屋上のプールでのんびり。ここは小さいながらも他から隔絶された心地いい空間です。ここで私は、クアラルンプールから引き続き、ヨガの本を読みふけっていました。

夜は4度目にして初のナイト・サファリ! 今回初めて、他のグループと一緒の行動です。それでも総勢5名。ナイト・サファリの駐車場には、JTBの大型観光バスが何台も停まっていて、これほど多くの日本人が来るのかと驚き。しかも、夕食会場に連れていかれた場所を見渡すと、周りには日本人しかいない! ちなみに、ここの食事は予想以上においしかったです。その上、回るトラムも日本人専用。まあ、一般客は2時間ぐらい待たなければ乗れないようなので、事前予約で待たずに乗れるのは有難いけれどね。。。ただ、こんな時間ばかり過ごしていると、海外に来たとはとても思えないと思うのは私だけでしょうか・・・

ラッフルズは、9か月前に来たばかりでしたが、スタッフはほとんど入れ替わっているようで、受付の女性、プールサイドでタオルを片づける中国系のおばさんぐらいしか、同じ顔の人はいませんでした。あ、インド人の有名なドアマンはもちろん健在です。なので、プールサイドやレストランのサービス、バトラーも、どうも物腰がアルバイト的に感じられる人がいて、これほどの高級ホテルとしては正直物足りないものを感じてしまいます。なかなかスタッフは定着しないのですね。

しかし、ここの朝食は素晴らしく、一番のお気に入りはヨーグルトです。確か、プレーン、ストロベリー、ラズベリー、ブルーベリー、アプリコットの5種類があり、私たちはいつもお皿にこんもりと盛って、滞在中にすべてを味わえるようにしています。また、ここのハウス・シャンパンは、ビルカール・サルモン。ラッフルズ130周年?のスペシャル・キュヴェをアフタヌーン・ティーでいただいて、すっかりご機嫌になったのでした。

これでこの旅の記事は終わりです。なかなか移動も観光も多く(我が家にしては)、充実していましたが、帰ってからどっと疲れが出ました。ただ、大抵食が合わずに痩せてしまう私が、1キロも太ったというのは、マレーが性に合っているということでしょうか。。。しかも、慢性じんましんも以前記事に書いてからも散発的に発症していたのに、この後はピタリと出なくなってしまいました。。。将来の移住先候補の一つは、マレー半島でしょうか???

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マレーシア・シンガポール7日間(その5) マレー鉄道でシンガポール入り [旅行]

翌日は9時半にホテルを出発。いたってのんびりなスケジュールですが、我が家にとってはこれが最高のペースです。ゆっくり朝食をいただき、ゆったりと旅支度を整えます。

この日はこの旅のハイライト、マレー鉄道に乗ってシンガポール入りを目指します。マラッカから最寄のタンピンという駅から乗車し、シンガポールまでなんと4時間45分。自動車でも同じぐらいの時間のようです。

タンピンには出発からだいたい50分ぐらいで到着。マラッカの市街を抜けると、何もない熱帯のジャングルの中を行き、「果たしてこんなところに駅などあるのかなぁ」というところに駅はありました。駅の前には、イスラム寺院と仏教寺院が仲良く並んでいるだけでした・・・

しかし駅のホームは改良工事中で真新しくきれいです。ただ、駅舎は古く、トイレも汚い・・・待つ人たちの中には、日本人夫婦1組もいて、どうやらJTBか何か別のツアーでいらしたようです。やはり私たちのように、ガイドが手配したお弁当のようなものを持っています。想像するに、マレー鉄道の中でも食事は買えるのですが、おそらく日本人の口に合わないのでしょう。ツアーが違えど、日本人対応としてこの辺り一貫しているようです。そういえば、マラッカにはジャスコのスーパーがあったから、それなりになんとかなるのかもしれません。

その夫婦は普通席の車両が停まるところで列車を待っていましたが、私たちは一等車の車両が停まるところまで移動します。ガイドさんによると、JTBは2等車、JALパックは1等車、だそうです。

列車は幸い時刻通りに到着し、席に案内してもらうとマレーシアのガイドさんとはここでお別れ。列車は、ある程度は想像していたものの、とても古くて汚い。座席の布のカバーはところどころ破れているし、プラスチックの肘掛は、部分的に欠けていたり。トイレももちろん汚いです。窓は広いけど汚れていて、残念ながら景色はよく見えません。その景色も行けども行けどもヤシの木の森が延々と続くばかりで、あまり変化に富んでいません。まぁ、今思うとどうやって4時間45分を過ごしたのか謎ですけれど、もう乗ることもないと思うといい思い出です。また、ガイドさんが用意してくれたお弁当も意外とおいしく、しっかりいただいてしまいました。

ガイドさんによれば、マレーシアでは高速鉄道の建設はすでに決定していて、残念ながら日本の技術ではなく、中国とドイツの技術を導入するようです。そうなると、クアラルンプールとシンガポール間は、確か東京・大阪間ぐらいの感覚で行き来できるようになるそう。それが出来たらまた乗りに行きたいものですが、そうなるとこのマレー鉄道もこれが最後。そう思うと、貴重な経験をしたものです。

さて私たちの乗った列車は、若干のおくれで国境の町ジョホール・バルに到着です。十数年前に来たはずですが、まるでその時の雰囲気と違う感じ。駅のホームは真新しいようです。ここで、マレー側の担当官が乗車して、パスポートをチェックし、出国手続きを行います。一人一人行うため、じっーと待つしかありません。

しばらくして再度列車は出発。さすがに海峡を渡るときは感激でした! 十数年前は反対からバスで来たわけですからね。再び形を変えて訪れることができるというのは、幸せなことです。

シンガポール側の駅で下車し、入国手続き。カウンターはたくさん開いていて、きわめてスムーズ。何の支障もありませんでした。

ここでシンガポールのガイドさんと合流。今日は鉄道が順調に来たとのことで、ほとんどこういうことはないからラッキーだとのことでした。

来る前から予想したことですが、シンガポールに来るとかなりほっとします。戻ってきた~、とでもいう感じです。やっぱり発展の度合いも高いですし、去年の3月に来たばかりだから・・・

では最後のシンガポールはこの次に。
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マレーシア・シンガポール7日間(その4) 古都マラッカ [旅行]

マレーシア滞在3日目はマラッカへの移動と観光です。いよいよ、これからがこの旅のハイライトです。

クアラルンプールのホテルを午後1時に出発し、2時間ぐらいで着くと聞いていたのですが、道路がひどい渋滞です。ガイドさんによれば、この日は土曜日で翌月曜日のクリスマスまでの3連休の初日のせいで、みな郊外にレジャーに出かけているのだろうとのこと。マラッカまではおそらくつながっておらず、途中のセレンバンというところまでじゃないか、とのことでした。

しかし、2時間の予定が、到着したのは4時半過ぎ。予定されていたニョニャ博物館はすでに閉館時刻を過ぎてしまい、中を見学することはできませんでした。

前から行きたいと思っていたマラッカ。期待にたがわず素晴らしいところでした。ポルトガル、オランダ、イギリスの文化と中国の文化が今でも混在し、混沌とした中に独特の風情、異国情緒があふれています。また、小高い丘の上にあるセント・ポール教会から眺めるマラッカ海峡とマラッカの街並みの景観も素晴らしい。とても印象に残りました。かつて、ここを拠点として貿易活動が盛んだった時代に思いを馳せて街を歩きます。たまに、明らかにポルトガル人の子孫と思われる顔だちをした人を見かけます。また、極端に背の低い人も多く見かけました。この人たちがプラナカンなのかしら?

一通り回った後ホテルの部屋から、蛇行する運河とその河を行くクルーズ船(というか屋形船?)を見たときに、「あぁ、もっと時間がほしかった。もっと自分で街歩きをしたかった」とつくづく思ったのでした。運河クルーズもしたかったし、チャイナ・タウンを土産物をひやかしながら歩いてみたかったと思いました。

そこでプランニングの提案です。このツアーでは、クアラルンプールのフリータイムが前の日の午後と移動日の午前とで延べ1日ありますが、これを幾分削ってマラッカでの時間をもうちょっと取った方がいいと思いました。渋滞がなかったら結論が変わるかもしれませんけれどね・・・

さてマラッカでのホテルはマジェスティック・ホテル。とてもクラシックな本館と新しい客室棟があります。本館の外観も内装も、部屋の内装もとてもクラシックですっかりお気に入り。部屋の床は板張りですし、浴室も広くてシャワーはヨーロピアンスタイル。浴槽は猫足です! しかし、冷蔵庫の水がサービスだとの説明がなかったり、電気のマスターの位置とかファンの止め方とか、案内が不十分でちょっと手間がかかってしまいました。。。

夕食はツアーにセットされているものでしたが、3種類から選べるというもので、せっかくだからと名物ニョニャ料理をいただくことにしました。その前に10分ぐらいの時間を利用して、ホテルの素敵なバーで白ワインをグラスで一杯いただきます。オーストラリアのソービニョン・ブランで素晴らしい味わい。まさにポルトガル人の末裔の人がサービスしてくれました。
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マレーシア・シンガポール7日間(その3) マンダリン・オリエンタル・クアラルンプール [旅行]

クアラルンプールのマンダリン・オリエンタルは、香港、バンコクに続いて3つ目のマンダリン・オリエンタルです。ウェブサイトでペトロナス・ツインタワーやプールの写真を見て、「これは好みだわ~」と行く前から期待感は最高潮でした。

実際滞在して最も印象的だったのは、朝食のビュッフェの豊富さとプールのしつらえ。

まずビュッフェですが、朝食だけで何日も泊まりたい~と思ったのはこれが初めてかも。

とにかくメニューが豊富です。通常の洋食のものでも、冷製・温製が豊富ですし、サラダが多いのも◎。中華・和食ももちろんあり、和食でビックリだったのは茶碗蒸しです。大好きなので、喜び勇んで取りましたが、だしはコンソメでまたもやビックリ。点心も種類は多くはありませんでしたが、もちろんチョイス。さらに、生野菜より火の通ったものが食べたいと思う私にとって、中華風炒め野菜があるのは何より感激なのでした。もちろん、大量にお皿に運びます。また、マンダリン・オリエンタルで欠かせないのがお粥。一口、口に運んだとき、バンコクで食べた感激した味を思い出しました。ここのお粥、大好きなのです・・・この後、マラッカのホテルやラッフルズでも毎朝お粥を食べました。後者のお粥は弱い塩味のみで、食べる人の好みでトッピングすることにより味を調えるような趣向のお粥だと思うのですが、マンダリンのはいくぶんおだしの味がついています。それがおいしいんですよね(化学調味料でないことを願いますが)。しかし、パンコーナーに行って困ったことが起こりました。どのパンもおいしそう~。種類も多い!デニッシュ類も多くて、しかもまたおいしそう・・・でも、お粥を食べたらパンはちょっと難しい。しかも2日しかないから、これらを全部網羅するのは到底無理・・・・そこで、朝ごはんだけでも何日も泊まりたい・・・という結論になるのでした。ヨーグルトもまた種類豊富で、楽しい。と言っても選ぶのは大抵プレーンなのですが。

次はプール。午前中クアラルンプール観光を終えると、さっさとホテルのプールへ。ウェブサイトの写真通りに素晴らしいプール。当然という感じですが、インフィニティ・プールとなっていて、そこから先が実際に谷のようになっています。さらに先は熱帯雨林の森が少しあり、高層ビル群はその森の先となっています。このため、大都会にありながら、高いビルに囲まれてうっとおしいことがなく、なんだか南国リゾートにいるかのよう。プールサイドに流れる空気や雰囲気もかなり好みで、久々にうっとりした気分を味わいました。というのも、昨夏ブセナテラスに行ったときに、「こんなに完璧なリゾートのしつらえなのに、なんで感激しないのだろう」って不思議に思っていたのです。もうリゾートに慣れてしまって、新鮮味を感じないのかしら、とちょっとさみしい気分になっていましたが、まだ感動できる、ということに感動。

こんな感じで、かなりお気に入りホテルの一つにランクインしたマンダリン・オリエンタル・クアラルンプール。朝ごはんを食べて、一日プールでのんびりし、たまにスパでお手入れしてもらい、と1週間ぐらい自堕落な日々を送ってみたいなぁと夢想するのでした。
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マレーシア・シンガポール7日間(その2) クアラルンプール1日滞在 [旅行]

翌日の午前中は市内観光。

以前、東南アジアの都市のどこに行こうか調べていたときに、クアラルンプールも行ったことがなかったので一つの候補になったのですが、どうも観光すべきところがあまりない・・・と思って却下となったことがありました。今回、改めて市内観光で訪問する場所をガイドブックで見てみましたが、やはり他の都市、例えばバンコクやシンガポールに比べ、貧弱な印象なのは否めません。とは言え、バスでぐるぐる回る観光はちっとも好きではない私たちは午前中で終わりかと思ってほっとしているのでした。

JALパックのツアーは、個人旅行に近いので、その点融通が利いてらく。自分達のペースを維持できるだけでもストレスが少ないというものです。ただ、逆にガイドの良し悪しの直撃を食らうのですが、台湾の時の悲惨さに比べ、今回のガイドは私たちとchemicalが合うようで、居心地のいいものでした。

巡った場所は、チャイナタウン(車窓から)、国立博物館(マレーシアの歴史や文化が分かって、これはなかなか面白い)、王宮(建設されたばかりで、やたら新しく豪華、門の外から見学と無料トイレの利用)、国家記念碑(リスボンの発見のモニュメントをちょっと思い出してしまいました)、国立モスク(外観のみ)、旧連邦事務局(これは歴史的建築で見応えがあります)、独立広場とそのそばのお土産屋(木工細工の土産物を売っていましたが、デザインもとてもおしゃれで現代的)でした。確か、その他の土産物屋も2か所ほど予定はされていたようですが、私たちが希望しなかったため、ろうけつ染めの工場だけとなりました。買い物はしなかったけれど、東南アジア共通の文化を感じることができます。

今回、成田エクスプレスで、観光先の説明が書かれたガイドブックを熟読したせいか、個人的には面白く感じたのですが、やはり訪問しないと勉強しないので、旅はレジャー以上の価値はあると思いました。マレーシアはスルタンが州ごとにいて、国の元首は5年ごろの持ち回りとなっている、なんていう仕組みは知る由もありませんでしたから。

その後、昼食会場へ移動。クアラルンプール一の繁華街、ブキッ・ビンタンにあるパークロイヤルホテル内の四川豆花飯荘で海鮮中華料理の昼食です。日本で食べるような四川料理を想像していましたが、ココナッツミルクなどで味付けされた初めての味わいの中華料理でした。なかなか美味しいけれど、量も多く、食べ慣れない味もあるので、ほどほどに抑えて終了。同じお店が新丸ビルにあるようなので、メニューや味付けが同じなのか、いずれ確かめに行きたいと思っています。

ガイドさんにはここで解散にしてもらい、少し街を歩いてホテルに帰ることにしました。パビリオンという巨大なショッピング・センターに入り、アトリウムの豪華なクリスマス飾りの中を、カラフルなブルカをまとった女性たちが歩いていく不思議な光景を見ながら、ペトロナスタワーの足元にあるKLCCショッピングセンターを目指して散歩・・・なのですが、パビリオンからKLCCまで、ガイドさんが教えてくれた、歩道橋が延々とつながっていて、非常に便利。空中回廊のようです。暑くないし、信号で待つこともないし。

KLCCの地下には巨大なフードコートがあり、あらゆる種類のカレーが食べられるようでした。

次回は、ホテルのプールと朝食について書きたいと思います。
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マレーシア・シンガポール7日間(その1) [旅行]

JL723は、積乱雲が林立する中をすり抜けるように降下し、次第にマレー半島の大地が良く見えるようになってきました。目をこらしてみると、どうやらヤシの木らしい。それも整然と並んでいるので、人が管理している森というか畑という感じで、ジャングルという感じではない。それにしてもヤシ・ヤシ・ヤシ・・・・あまりの広大さに「これ全部育てているのかしら?」と、俄かには信じがたいほどでした。

空港の敷地のところまで続くヤシの木のプランテーションを眺めていると、JL723は、積乱雲で揺れると警告されていたにも関わらず、そんなことを忘れるほどの優雅さで滑走路に着陸しました(機長の腕は素晴らしかったです)。

ガイドの迎えを受け、バスで一路クアラルンプールへ。JALパックのよいところは、送迎が専用車なのでプライベート感が高いところ。他の客に都合を合わせなくていいのは、ストレス減ですし、自分の興味に合わせた楽しみ方ができるので、とても有意義です。

それにしても市内へは遠い。クアラルンプールは初めてだけど、あの有名なツインタワーは遠くからでも分かるはず。しかし、行けども行けども暗い景色が続くばかりで、しかも高速道路の料金所では渋滞。1時間近くたってようやくまばゆいライトが見えるようになりました。これは成田以上に不便だわ~と思うところですが、ガイドブックによると、鉄道で30分程度で空港―市内は結ばれているようで、自由旅行の人はこのほうが便利ですね。

さて、この日と翌日のホテルは、マンダリン・オリエンタル。香港、バンコクに続き、自分にとっては3つ目のマンダリン・オリエンタルです。場所は、そのツインタワー(ペトロナスタワー)の真下で、伊勢丹などのショッピング・コンプレックスともつながって便利な立地です。

最初に驚いたのは、Merry Chrismas!と書かれた横断幕が入り口に大きく飾られていたこと。なんだ~、全然変わりないじゃない。マレーシアはイスラム教の国だから、相当クリスマスは控えめなのではないかと想像していたのですが、市内へ向かうバスの中でガイドさん(彼は中国系)が説明するところによれば、クリスマスは普通にやっているとのこと。ついでに、新年も旧暦の新年も祝うのでお休み、とのことで、アジア的に楽しいイベントであればよい、というイメージでしょうか。

ホテルのロビーに一歩足を入れれば、やはり一面、クリスマスの飾りつけ。クリスマス・ツリーも飾られています。ロビーはとてもゆったりして、重厚な豪華さがあります。う~ん、これから楽しみ。しかし、受付の人たちの働きぶりもとてもゆったり。これはマレーシア的というものでしょうか。

部屋はとても広く、内装もロビーの印象と同じく重厚な豪華さがありますが、とても落ち着く色調で気に入りました。バスルームもヨーロピアン・スタイルでゆったりしていて、トイレは仕切られている・・・と思ったら、扉がなかった。ちょっと区切られた空間にあるのですが、扉はないので、使い勝手としては普通の西洋的バスルームと同じです。マレーシア特有のビデもついています。

部屋の窓から外を見上げると、首が痛くなりそうなほど高くそびえるペトロナスタワーが。すごい・・・

もう夜の9時になっていたので、荷物を置いたらすぐにホテルの和食レストラン「和さび」へ。バスの中で、鍋焼きうどんみたいなのが食べたいなぁ~とぼやいていたのですが、メニューをみると本当に鍋焼きうどんがあったので、迷うことなく注文。消化のいいものにしておけば、明日からの食べ道楽も万全の態勢で臨めます。

そんな感じで、到着日は過ぎていきました。
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ペニンシュラ東京ドリームステイ ~これはお得です [旅行]

せっかく日本に帰ってきたのだし、自粛しすぎで各地の観光地は困っている、ということだから温泉旅行を企画したものの、JRの特急が本数減で結局断念。そんなときに、日経の広告でペニンシュラ東京の「ドリームステイ」という企画を目にしました。

なんと54平米のデラックス・キングサイズベッドルームで33,500円と破格の値付け。アメリカン・ブレクファストもつく他、はずれなしのくじ引きに参加もできる、と信じられない内容です。日頃、東京の高級ホテルのルームチャージを見るたびに、「人をバカにしているわ!」と怒っていますが、温泉旅行の代わりに都内高級ホテル旅行と相成りました。

ちょうどいいタイミングだと思ったのは、この1年イギリスを始めヨーロッパのあちこちを旅して回り、自分なりに「いいホテル」とは何か、という基準(というか記憶)がはっきりしているので、いま行くのはペニンシュラ東京の評価をする上で絶好だと思ったのです。

いつもどおりネットで予約しようとしましたが、その時ペニンシュラ東京のウェブサイトは調子悪く、該当するキャンペーンが出てきません。Googleで見ると、一休などの予約サイトが出てきますのでこちらで予約してもいいのでしょうけれど、私はIDがないので、電話で予約することに。

残念ながらフリーダイヤルではなく、電話の応対も高級感を感じさせるものではないのが今一つでしたが、、、一週間後の予約でも部屋は空いていました。

また、くじ引きでディナーが当たってもいいようにと(結局これは余計な心配というものでしたが)、ホテルの中国料理レストラン「ヘイフンテラス」の予約までしてしまいました。

さて実際行ってみてどうだったか? それはタイトルどおり、この値段だったら「お得」です。
・54平米は広い! 東京のど真ん中で、この広さの部屋にこの値段は考えられません。それだけでも◎な気分です。
・ドレッシング・ルームがとても広い。残念ながら一泊旅行なので、このスペースをたくさん使うだけの荷物を持ち合わせていないのが残念ですが・・・でもスキンケアなど、ここのデスクでゆったりとできて贅沢な気分。私はネイルを全くしないのですが、ネイルドライヤーまであります。また、新聞などの配達物の受け渡しをするボックスがここにあり、引き取ってほしいものがあるときは、ここに置いてボタンを押しておけばOKと、これまた使い勝手のよいサービスがあります。
・内装も落ち着いていて、家具もゆったり配置されています。テレビ前のソファも居心地がよく、さらにサイドテーブルと椅子が2脚、もう一つソファもありますが、せまくありません。ただ、ベッドはキングサイズではないと思うのですが・・・ベッドルームと、ドレッシングルームやバスルームのある廊下部分とを仕切る扉が引き戸式で、木材(多分外装のみ)を利用していて、とても素敵です。
・湿度の調整ができるのは初めて。これは素晴らしいです。どこのホテルでも、とても乾いてしまうので・・・また、ヨーロッパのホテルでは空調で悩まされることが多かったのですが、ここでは快適に設定できます(が、下記参照)。
・外気の温度が分かるのは便利。ただ、部屋の温度がデジタルで分からないというのは、ちょっと順番が違うような。
・バスルームも広くて素晴らしい。シャワールームも別ですし、トイレも扉が付いているので、用を足しているときに、人を待たせなくていいです。洗面台も2つありますし、棚が広くて、物置に困らない。さらにテレビもあり、ちょうどやっていたヨーロッパチャンピオンズリーグを見ながら風呂に入ったりできます。お風呂のお湯の注ぎ口がすばらしく、赤御影石を温泉のお湯の注ぎ口のように成形していて、気分は温泉。そのまま赤御影石を壁の装飾に一部使っていて、豪華です。

とハード面の素晴らしさをいっぱい書き連ねてしまいました。ソフト面は、もちろんいいと思いますが、何かが足りない、多分、話し方とか物腰とかだと思うのですが、と感じます。これはイギリス高級ホテル達と比べると歴然としています。頑張って会得してほしいな、と思います。ドアマンがあんなに立っていたのに、私たちが歩いてエントリーする時、みなタクシーに気を取られていて、誰も気がつかないし。。。一方、中国料理レストランの「ヘイフンテラス」の従業員は、大変気が回ってすごいと思いました。ちょっとサービスが早すぎるような気も否めないですが、でもよく見ていると思います。

そうそう、料理についても書きたいと思います。中国料理レストランは、実に素晴らしいと思いました。私には今まで食べたことのないレベルの味に感じます。こんなに素晴らしい中国料理があるのか、といささかショックを覚えるほどです。私たちは事前にネットでメニューを調べていったのですが、それはゴールデンウィーク中はやっていないと言われがっかりしていました。でも、結局シェフと確認して、その料理を提供してくれることになったのです。さすが一流ホテル。そしてそれらの料理が実においしかったので、満足度が上がることこの上なしです。

朝食については、ヨーロッパのホテルとの比較をしたいとの一心から、洋食を選びました。確かにおいしいですが、やっぱり格下ホテルでも、あちらで食べるほうがすべておいしい。サラミも目玉焼きもクロワッサンも。チーズとハムはかなりおいしかったかな。これはホテルのせいというよりは、日本で食べるとだいたいこんな味って思えるものでしたので、素材の限界なんでしょう。それにしてもなんで日本ではおいしいサラミが食べられないんでしょう。(クロワッサンも!)イギリスの大衆向けスーパーSainsbury'sで買うサラミのほうがおいしいなんて信じたくありませんが、そうなのです。

そうそう、結局くじ引きでは末等の「オリジナルグッズ」でしたが、ペニンシュラホテルのロゴや写真の透かしが入ったポストイットで、結構いいかも。もちろん、ディナー券や現金が当たればそれに越したことはないけれど。

ということで、総論としては「お得」です。9月30日までやっているそうです。他の都内の高級ホテルでも、似たようなプランがあるといいのに、、、って思います。

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北近畿旅情(その5)~天橋立温泉 [旅行]

天橋立で普通に宿を探すと、どこも「天橋立温泉」とあります。しかしながら、この温泉は2000年以降の開湯でして、ということは湯村温泉とは対照的に、自然湧出ではなく人間が掘って出した温泉ということが想像できます。そうなるとあまり期待はできません。現地に行ってから思ったことは、「温泉」をうたった旅館に泊まるより、むしろ民宿に泊まり、普通のお風呂に入ったほうがいいのでは、ということでした。

行く前からある程度覚悟の上ではありましたが、それでも「ホテル北野屋」を選んだのは、じゃらんに「かけ流し」とあったからです。さてさて。

露天風呂は綺麗にしつらえてあり、風情もなかなかよく、風呂の数も複数ありで雰囲気は抜群。しかし残念ながら塩素殺菌されており、塩素のニオイがプンプン。体に悪いので、ほどほどに温まったら早々に引き上げます。

じゃらんには「かけ流し」とあったのになぁ、と思いつつ、食後に貸切の湯へ。ここは離れみたいなところにお風呂を作っており、木のテラスもしつらえてあってなかなか雰囲気がいい。お風呂も御影石で立派なつくり。この湯はもしや本物?おそらくそうだと思います。このお湯はとても硬質な感じで、とっつきにくく感じますが、一方でどっしり重たくじ~んと体に効きそうな感じもします。この貸切風呂は、一般的な料金に比べ相当高いのですが、これならば払う価値はあるかと思いました。

それにしても不思議なのは、宿はそれについて何も触れていないことです。この地域での変な協定でもあるのでしょうか。塩素付けの「天然」温泉に入るよりは、普通の水道水のお風呂に入るほうがまし。一般の消費者が賢くならない限り、塩素温泉がまかりとおるのでしょう。

宿は昨日書きましたとおり、喧騒から離れた静かな場所にあり、少し小高い位置にあるため、部屋からも見事な天橋立が見れます。夕食は食堂でいただいたのですが、そこからの眺めも抜群。食事自体は並でしょうか、季節のせいか、期待していた蟹は出てきませんでした。

さて、翌日天橋立ビューランドに行き、飛龍観を愉しんだことは昨日書いたとおりですが、その後再び北近畿タンゴ鉄道に乗り込み、一路東京へ向けて帰ります。駅に着いたとたんに雨が降り出したりして、全く天気については運が良かったとしか言いようがない感じです。天橋立からは、西舞鶴に出て、そこから京都に向かい、新幹線で東京へ、という道筋。ここでも地図を眺めれば、西舞鶴から若狭湾の方面って行ったことがないので、旅心がうずきます。

それにしても本当に充実した2泊3日の鉄道&温泉旅行でした。楽しかったけど、国内旅行は高い!

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北近畿旅情(その4)~天橋立 [旅行]

さて、前回その3を書いてからだいぶ経ってしまった上、実際に行ってからも4ヶ月も経っています。それでも何とか記憶を呼び戻して書いてみたいです。

さて、北近畿タンゴ鉄道で天橋立までやって来ました。駅には、当日の宿「北野ホテル」の方が迎えに来ています。当初、荷物だけ持っていってもらい、私たちはどこかでレンタサイクルを借りるつもりでいましたが、宿でもレンタサイクルの用意があるとのことで、一旦宿に向かいます。

賑やかな天橋立智恩寺の参道とは反対側の静かなところに建つそのホテルは、天橋立が見事なまでに一望できます。ウェルカムドリンクで喉を潤した後、いざ、出発!

最初、徒歩で渡ることを考えていましたが、距離と時間との兼ね合いから徒歩での往復は無茶と分かり、自転車で行くことに。これが大正解!松並木の合間から吹いてくる海風がなんとも心地好く、同時に移り変わる景色を眺めながら3.6kmを行きました。幸いにも天気もよく、翌日雨になったことを思うと奇跡的でもありました。

智恩時側からの行きは、向かい風のせいか、途中でかなり腿が疲れてしまいましたが何とか踏ん張り、傘松公園へ行くケーブルカーのたもとまでたどり着きました。傘松公園へはケーブルではなく、リフトを選択。徐々に高度を上げ、あるところで振り向くと!おぉ!見事な一本線の天橋立が。本当に言葉を失います。ありきたりですが、自然の造形って本当に素晴らしいですね。

傘松公園ではみながやっているように「股のぞき」で天橋立を見てみます。これもまた面白い。まさかヨガで体を少し柔らかくしておいたのが、こんなところで役に立とうとは、という感じで、体の硬い人はつらそうでした・・・

傘松公園から見る天橋立は一本線ですが、翌日登っていった天橋立ビューランドから見る天橋立は、美しい湾曲を描いていて、飛龍観の名のとおり、龍が昇っていくかのような景観が見事。こちらは女性的な印象も受けます。個人的には、この曲線が美しく変化に富んでいて、こちらからの眺めのほうが好みです。しかも先に、海も見え、全体的な構図がきれいに納まっているように感じます。

さて、次はお宿のことを書いて、この旅情を終わりにしたいと思います。
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北近畿旅情(その3)~湯村温泉と北近畿タンゴ鉄道 [旅行]

井づつやで一泊した翌日、チェックアウトまでまだ間があるので、荒湯まで行ってみました。町全体はこじんまりとしていて、宿から荒湯までもすぐです。

荒湯は98度の源泉がもうもうと湧き出ている場所。多くの人が近くで買った玉子をゆでています。地元の人も野菜を茹でたりするのに利用しているようです。ここは川のすぐそばで、川原の注意書きには源泉の熱湯がどこから湧き出てくるから分からないから注意とあります(正確な表現はちょっと違ったと思いますが)。それだけ、お湯の量が豊富で湧き出るパワーも強いということ。川沿いに用意されている足湯に足だけつけながら(熱いので時々出さざるを得ないのですが)考えましたが、お湯の温度が高いほど、温泉のパワーがあり、効能も高いのではないか、ということ。玉造の長楽園もそうだったし。あいにくその宿は広大な露天風呂が混浴なため、満喫できなかったのですが。

湯村のお湯はこれまでの数少ない経験上、最高ランクに輝きます。これに並ぶものは、山梨県の西山温泉(慶雲館)、道後温泉本館(ただし、数年前のもの。現在は塩素殺菌されていると聞いています)ぐらいかな・・・

さて、湯村温泉を離れ、次なる目的地は天橋立です。しかし、それまでに鉄道ファンとしては多くのお楽しみが待っています。

この日は昨日とうってかわっていい天気で、余部鉄橋の景色がまた楽しめるに違いありません。しかも今日の列車は、「あまるべマリン」号と名前がついています!果たしてどんなのだろうとワクワクしてましたが、結局何の変哲もない昔のJRの車両でした。あまるべマリンに乗り込んだ乗客達は、結構熱い「鉄」な人たち。あちこちで写真を取りまくっています。

この日は電車の窓を開け、首を出して鉄橋と眼下を見下ろします。高い!日本海も美しく、いい思い出になりました。

城崎から豊岡まで、特急北近畿でつなぎ、豊岡から天橋立までは、ローカルなタンゴ鉄道でのんびりと進みます。一両編成のワンマンカー。一駅が非常に長い。途中すれ違いで、タンゴディスカバリーという展望車のような豪華(こちらから見ると)列車とすれちがいます。あちらは快適そうだなぁ。でも夫はこの一両ワンマンカーにご満悦です。丹後半島の根元を横切り、カーブを回ると見えてきました天橋立です!車内でも歓声があがります!

遂に来ました!続きはまた今度。
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