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最後のヨーロッパ旅行 - 中欧四都物語 (その7) プラハ2日目、そして最後の訪問地ドレスデンへ [欧州鉄道旅行]

じんましんは出たものの、この日は急性だろうと思ってさほど気にしていなかったので、ぐっすり眠ることができました。プラハまで来たことで旅も後半戦に入り、またヨーロッパのテレビニュースのトップは、原発事故からリビアに対する国連の制裁決議に変わっていたので、事故の状況は好転こそしていないにしても悪化はしていなそうだ、と推測できたことから、少し緊張感がゆるんできたのかもしれません。

この日は何はともあれ、プラハ城です。昨日歩いた旧市街を再び味わいながら歩き、カレル橋を渡って、今日は険しい坂を登っていきます。このマラー・ストラナ地区も、旧市街の複雑な街路ではないものの、魅力的な雰囲気が漂っていることには変わりありません。坂道の両側のお店などもチェックしながら、折り返しの道を曲がればプラハ城はもうすぐ。お城はどこも街で一番の高台にあることには変わらず、このプラハ城も例外ではありません。坂を登り切ったところから眺めるプラハの街はまた格別でした。

前回来たときは城の回りをぐるっと歩いただけでしたが、今回は城の中も当然見学します。チケットを購入し、旧王宮から順番に見学していきました。少し変わったと思ったのは、前回は聖ヴィート大聖堂の中は自由に見学できたと記憶しているのですが(写真も残っています)、今回は料金を払った人のみが奥まで入れるようになっていました。この大聖堂のステンド・グラスはとても素晴らしく、ミュシャの作品もあります。また、今回あれっと思ったのは、黄金小路を見逃してしまい、おかしいなぁ、と思って戻ってみたら、黄金小路の入り口が閉鎖されていて、どうも中が工事中のようなのです。この小路はとても印象に残っていたので、入れないのは残念でした。聖イジー教会、聖イジー修道院など一通り見学して、お昼近くなったので、カレル橋近辺で食事にすることにしました。

ガイドブックを頼りに、目当てのところを探しますが、なかなか見つからず、少しくじけ気味に。思ったよりも歩いたところに目当てのレストランはありました。それは、カンパ・パークか系列のヘルゲトーヴァ・チヘルナのどちらかで、ホームページを見ても、どちらか全く思い出せないところが情けないのですが・・・ここで久々にパスタをいただきましたが、予想以上においしくて大満足。カレル橋を見事に見渡せる絶好のロケーションと相まって、素敵な思い出となりました(なのに、思い出せない・・・)。

この後旧市街を通り抜けて、火薬塔のところで右手の道を取り、ボヘミアン・クリスタルで有名なお店Moselに立ち寄りました。実は、以前来たときは旧市街のクリスタルのお店で買い物をしたのですが、確かここだったのにと思うところ(当時使ったガイドブックを利用していたので、場所は間違いないと思うのですが)に、ハードロック・カフェなどがあります。それで諦めて、Moselに行くことにしたのです。見るだけのつもりで、実際、あまり好みのものが見つからなかったのですが、一つだけ、小ぶりでシンプルなデザインのグラスがあり(おちょこの少し大きいぐらいのもの)、これを購入することに決定。それでお店をさらにぶらぶらしていると、なんと、ヘレンドも売っているのです。ブダペストにいたときは、すっかり落ち込んでいて本店に行く気力もなかったのにここで目にすることができるとは。もちろん、商品数は段違いに少ないはずですが、まさにうちの好みと言えるカップ&ソーサーがあったのです。この出会いに抗うことができず、これも1セット購入してしまいました。

その後はヴァーツラフ広場に行き、プラハの春の記念碑を見学した後、いい時間になったのでホテルに戻ることにしました。

この日は16時半にプラハを発つ列車で、ドレスデンへ移動です。列車は出発時刻よりはだいぶ前に到着し(昨日来たときもそうでした)、予定通り出発しました。この日の列車で予約した座席は、久々のコンパートメント式で、他の客がいなければ個室のようでとても快適。夫はまだ飲んだことのないチェコのビールを頼んで、ご機嫌です。列車は、モルダウ川沿いをずっと進み、結局ドレスデンまで川沿いでしたので、いつのまにかエルベ川に名を変えていたのでしょうね。プラハからドレスデンまでは、わずかに2時間15分です。

ドレスデンに着いたときはもうすでに日は完全に落ちてしまっていたので、やはりタクシーでホテルに移動。これがまたタクシー乗り場が駅の案内に見つからず、ずいぶん探してしまいました。明るければトラムもいいんでしょうけれど。

この日のホテルは、最後なので豪華にケンピンスキーです。と言っても、ここドレスデンのケンピンスキーは目の飛び出るようなお値段でなく、逆に「え? これで泊まれるの?」と驚くほどです。ヨーロッパ旅行の最後を締めくくる晩ですし、また、場所も何より行きたいツヴィンガー宮殿の横という至便さなので、ここに決定しました。

ホテルのエントランスに着くと、確かにかつての貴族の館のようで、豪華で、品の良さを感じます。ロビーからフロントに一直線に進んでいくと、こちらが名乗る前にフロントの女性がこちらの名前で呼びかけます。夫はドイツ語で練習していただけに拍子抜けして、ある意味ガッカリ。でもすごい。これが一流のサービスというものか。いくら到着予定時刻を事前に伝えていたからって、そう呼びかけてくれるホテルはあまりありません。

フロントの女性の対応も実にテキパキしていて、機敏です。あぁ、やっぱりドイツに来るとほっとする、と日本人である私はくつろいでしまいます。部屋まで案内してくれたおじさんもものすごい速足で歩き、とにかくすべてが迅速。やっぱりドイツは違う、と別の国から来ると痛く感じ入ってしまいました。

しかし、フロントから部屋まで、宮殿のような造りの廊下を歩き、すっかり迷子になりそうでした。実際、なかなか1回で出口までたどりつけませんでした。また、部屋に案内されて、あまりの広さにまたビックリ。この値段で、こんな部屋に泊まっていいんですか! と本当に驚きました。

この日はもう暗かったので、ホテルで夕食(この日も、、、ですね)。疲れていたので、カジュアルなビストロ風のレストランを選んで、再びシュニッチェルを食べました。が、こんな一流ホテルのレストランにも関わらず、強烈な塩味で食べるのが大変なほどでした。ちょっとがっかり。

食事の後は、一連の旅の最後のホテル宿泊なので、ゆったり、のんびり過ごしました。

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