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秋のパリとコート・ダジュール(その4) ニースの市内観光 [欧州鉄道旅行]

モナコから帰って来た後は、ミニ・トレインを利用してニース観光をすることにしました。これも成り行きで、こちらに来てからミニ・トレインを発見し、時間的にちょうどいいからと決めたものです。

ニースのミニ・トレイン(フランス語だとプチ・トラン)は、イギリス通りのアルベール1世公園に面したところから出発します。私たちが泊っていたLe Meridienの部屋からも可愛い列車がよく見えるので、1台が出発したのを見届けてから部屋を出て降りて行き、乗り場に行きました。

ガラガラの車両の好きなところを陣取って出発を待っていると、出発時間間際にそばに停まった観光バスから大量のイタリア人らしき観光客が降りてきて、そのままミニ・トレインに向かって歩いてきます。もしやこの人達みんな乗ってくるのかしら、とぎょっとしていたら、やっぱり皆乗ってきて、すっかり超満員の上やたら賑やか(というかうるさい)。それに観光バスから降りてただちに出発間際のミニ・トレインに乗り込むなんて、なんか計画性とか団体行動の感じがしなくて変ではないですか?

なにはともあれ、ガラガラで貸し切りのような車両で出発することを期待していたのにそれは無残にも打ち砕かれ、ぎゅうぎゅうかつ賑やかな中、出発しました。

まずはマセナ広場。赤茶色の建物で囲まれた賑やかな広場で、建物の1階部分は回廊になっています。また地面は色違いの石(?)でチェックの模様がつくられていて、目に鮮やか。日本語の音声ガイドによると、この広場の建築様式はトリノ様式との説明がありましたが、この色合いはフランス・イタリアにまたがるこの辺り一帯に共通に見られるもののようです。マセナ広場の後は、庶民の活気あふれる旧市街へ。細く曲がりくねった道を、ミニ・トレインは軽快にぐるぐる回っていきます。庶民的なカフェ、八百屋や魚屋などの日常的なお店などが軒を連ね、高級リゾート地とはまた違ったニースの一面を垣間見ることができます。大聖堂のそばも通り、旧市街を抜けた後は、ガリバルディ広場を通り、城址公園へ。

この城址公園は、かなり高い丘の上にあって、この上り坂を行く時に、「あぁ、これに乗ってよかった~」と心底思いました。それにそもそもこの公園については、ガイドブックの説明もなく、ミニ・トレインに乗らなければ行くこともなかったと思います。でもそれはもったいない。かなり高台だけあって、ここから見るニースの旧市街、地中海の青さなど、とても素晴らしい光景を堪能することができます。ここには、フランス南部に留学中の日本の学生さんがお友達と旅行に来ていて、私たちが日本語でしゃべっていたために日本人だと分かり、つい嬉しくなって声をかけてしまいました、とのことでした。

この絶景を味わった後、ミニ・トレインに戻りました。こういう場合、「10分間」と言われていても、西洋人の世界では15分か20分ぐらいかかります。几帳面に9分後ぐらいに戻っても、誰もいませんでした・・・

日本語ガイドを聞いていると、ニースは歴史上、イタリア領(といっても現在のイタリアの国とは意味が違いますが)だったりフランス領だったりしましたが、「フランス領になってから経済的に発展した」といった内容の説明があり、もしこの団体さんがイタリア人だったらどんな気分だろうか、と思ったりしたのですが、彼らは何も聞いていないかのようでした。

丘を下ると、海沿いを走り、出発地点に戻りました。思った以上に充実した内容で、私たちは大満足でした。

この日の観光はこれでお終い。夕食は再びLe Meridienですが、この日はお昼にしっかりいただいたこともあって、2階のカジュアル・ダイニングで軽くすませました。ウェイターの女性がとてもフレンドリーで、パリとはずいぶん違うなぁ、というのが印象に残りました。

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