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秋のパリとコート・ダジュール(その2) TGVでパリからニースへ [欧州鉄道旅行]

10時前にパリ・リヨン駅を出発するTGVでニースへ。1カ月と10日ほど前にジュネーブへ向かうためにリヨン駅を視察したときは、ニース行きのTGVはローカル線が出発する離れたターミナルから出ていましたが、この日はTGVのメインターミナルから出発。少々定刻から遅れましたが、あまり大きな乱れなく順調に進んで行きました。

マルセイユまではTGVの専用線を時速300kmで行くため、飛ぶように走ります。どこまでもとうもろこし畑~みたいな景色が過ぎ、だんだん南が近づいてくると、農地よりも岩山が増えていきました。

ところで、これまでいろんな国を鉄道で旅してきましたが、いつもその国の鉄道会社のホームページで、利用する列車の途中停車駅とその時刻などを調べて印刷したものを用意してくるのですが、今回SNCFのページで調べても見つからず断念。他のサイトにも見当たらず、果たして自分の乗った列車がどこに停まるのか分からないままに過ぎていきました。ニースは終点なので心配ありませんが、途中駅で降りるときに列車が遅れていた場合、結構不安ですよね・・・特に初めての場所ですと、景色も分からないわけですし。列車内で文字か音声でアナウンスがあったかは忘れてしまいました。もしフランス国鉄のそのような時刻表が分かるサイトがありましたら、どなたか教えていただけますと嬉しいです。フランス語でもOKです。

私たちの乗った列車は、確かAix-en-Provenceに停まり、途中車窓の左手に白い山が見えて、あれってもしやサント・ヴィクトワール山? と思えるものを通り過ぎ、マルセイユの街には停まらずに過ぎて行きました。ここまではわずかに3時間。ここからは、停車駅も多く、ローカル線のカーブの多い線路を行くため、ニースまで2時間の行程です。トゥーロン、ドラギニャンなどに停まり、サン・ラファエルまで来ると、いよいよ待ちに待った地中海沿いを列車は走ります。

ここから先は、「フランス鉄道の旅」に沿線風景と写真が詳しく出ているので、そちらを是非ご参照ください。赤土の岩山と紺碧の海のコントラストに目を奪われっぱなしでした。

4 地球の歩き方 By Train フランス鉄道の旅 (地球の歩き方BY TRAIN)

4 地球の歩き方 By Train フランス鉄道の旅 (地球の歩き方BY TRAIN)

  • 作者: 地球の歩き方編集室
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2010/01/30
  • メディア: 単行本


カンヌ、アンチーブなど、有名リゾート地を過ぎていよいよニースに到着。ニースもこの辺りでは大きな都市で、駅近辺は庶民的な雰囲気が漂っています。駅前ホテルは安めのホテルや長期滞在用のホテルなどが多く、日本人がいきなり泊るにはちょっと難ありな雰囲気。事前の調べでそうでしたが、実際来てみてそう感じました。

それでこの日のホテルは、リゾートホテルが立ち並ぶPromenade des Anglais(=イギリス通り)沿いにあるLe Meridienにしました。ニースの駅から海岸沿いまでは距離があるのですが、道もそう難しくないことから、のんびりと歩いていきました。後から分かることですが、ニースではタクシーが異常に高いので、これは正しい選択でした。ちょっとキャスター付きのスーツケースをごろごろ引きずって歩くにはいい道とは言えませんでしたが、ニースの街をキョロキョロ見回しながらの散歩のようなもので、それはそれでよかったです。この辺りはそれほど下町風ではありませんが、高級住宅地という風でもありません。建物が北部ヨーロッパと違い開放的で、フランス窓が印象的。

さてそうこうしているうちに海岸に到着。イギリスからくると、この雲一つない青空がなんと恋しいことか! この海岸沿いの通りが「イギリス通り」となるように、イギリス人がわんさかやって来たというのも、イギリスに半年住んでみただけでよく分かります。それにこの青い海! もうこれ以上のものはありません!

Le Meridienは一方をアルベール1世庭園に面し、別の一方は地中海に面した抜群のロケーション。値段も高いものの、納得できる価格で、SPGメンバーでもある私は(少しは他と迷ったものの)、ここに決めました。受付の対応もとても感じがよく、部屋からのアンジュ湾の眺めも抜群。これからここに3連泊と思うと、気分が高揚します。

チェックイン後は、さっそく薄着に着替え(北から来るとこれ自体が嬉しい)、海岸沿いをそぞろ歩き。有名なホテル・ネグレスコ辺りまで行ったあと、Uターンして戻ってきました。ここまで来ると、あまり中国人観光客もいないようで、日本人の年配観光客が固まって歩いていました。ビーチはひっそりとしていましたが、夏はさぞかし賑わうんでしょうね・・・

この日は、Le Meridienの屋上にあるレストランで夕食としました。ちょっと風が肌寒いですが、抜群の景観には変えられません。ここで一番印象に残ったのは、グラスでいただいたピノ・ノワールの赤ワイン。何がすごいかって温度が適温なんです。テーブルのすぐ横にあったセラーから出されたボトルを見ると広域ブルゴーニュのものでしたが、とても楽しめました。ヨーロッパでも残念ながら、ぬるい赤ワインばかり飲まされてきたので(たとえパリでも!)、適切な温度でいただく赤ワインがこんなにおいしいとは、久しぶりの味わいでした。さすが、メリディアン。そうでなくてはいけません。レストランの人たちの対応もとても感じがよく、好印象を持ちました。

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