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秋のパリとコート・ダジュール(その1) 秋のパリ [欧州鉄道旅行]

10月に入り、いよいよ夜のほうが昼よりも長くなってきました。イギリスはかなり北に位置しているので、東京に比べ、夜が格段に長くなるはず。夏の日の長さを思えばそれもそのはずで、これからイギリス滞在の残り半年は、ロンドン詣でと地中海方面への旅行が中心となりました。

そこで10月最初の週に、コート・ダジュールへ行ってきました。当初、フランスはワイナリー巡りをしたいと思い、10月頃ブルゴーニュとボルドーを訪問することを考えていたのですが、渡英後、BBCでカンヌ映画祭の中継を見て、すっかりコート・ダジュールに行く気になってしまいました。

この1カ月前に敢行したスイス旅行と比べるといたって簡単な旅程です。

まず、パリにユーロスターで行き、今回はパリでヴェルサイユ観光をします。その後、TGVでニースまで5時間かけて行き、ニースで3日滞在。その間、モナコなど近郊にも出かけます。そして再び、そのまま同じルートを戻ってくるというもの。

1カ月ほど前に、スイス旅行の前後でパリに滞在し、再びコート・ダジュールの前後にパリに滞在、ということで、もうまるで何度もパリに通っているような気分。1回1回の滞在時間は短いのですが、この細切れの時間でいろいろなところに出かけることができ、すっかりパリにも馴染んだ気分でした。

パリとヴェルサイユの観光については、やっぱりあまりに有名な観光地ゆえ、いまさら私の感想を書いても面白くないので、ほとんど省略しますが、いくつか簡単に書き留めておきたいことがありますので、以下に列挙します。

1. ヴェルサイユへの往復
 私たちの場合、当然鉄道で。今回RERを利用するのは初めての経験で、ドキドキしつつもオステルリッツへ。切符も窓口でスムーズに買え、乗り場も教えてくれる親切ぶり。その後、ヴェルサイユ・リヴ・ゴーシュ駅へ到着。帰りは、ヴェルサイユの街中を歩いて、ヴェルサイユ・リヴ・ドロワット駅からサン・ラザール駅へと戻りました。それぞれ異なる風景が楽しめて、鉄道好きには移動の過程も十分楽しめます。リヴ・ドロワット駅は少し遠いため、すでに広大なヴェルサイユ宮殿とその庭園を歩いて棒のようになっている足には辛いですが、高級住宅地風のヴェルサイユの街を味わえて良しです。帰りは、パリが近づくと、進行方向右手にエッフェル塔が聳え、少し高台を走るので、パリの街を見下ろすように進むのが、何とも印象に残っています。サン・ラザール駅もモネが描いた駅舎を眺めたりで、とても旅情をそそる小旅行を楽しめます。
 ヴェルサイユの感想を一言で述べれば、「ここまでやるか」に尽きると思います。豪華絢爛さや広さ、大きさなどの壮大さは、他の宮殿を何倍も上回り、群を抜いています。度肝を抜かれるぐらい。圧倒されました。
 私たちの訪問時には、村上隆の作品が宮殿内と庭園の一部に展示されていましたが、私にはまったく理解不能で、何故ここでこれをやるのか疑問でした。


2. モネ展
 これもBBCを見て知ったのですが、この時期グラン・パレでモネ展が開催されていました。インターネットでチケットを購入し、指定の時間に並ぶも、20分も雨の中を待たされての入場でした。指定の時間までは、グラン・パレのそばにあるカフェで時間調整し、パリのおばさんたちのおしゃべりを眺めたり。また、せっかくだからと、アレクサンドル3世橋もついでに渡ったりしました。しかし、これだけモネの絵をまとめて見る機会などなく、本当に感動的でした。モネが大聖堂など、同じモチーフを時間や季節などを変えて描いた複数の作品が並べて展示されていたりと、非常に貴重な展覧会でした。
 また、コート・ダジュールからの帰りのパリ滞在では、遂に念願のオランジュリー美術館に行き、睡蓮の作品を見ることができました。もうこれで思い残すことはない、と言えるほどです。

3. 秋のパリ
 考えてみれば、会社勤めをしていたら10月のパリなど、まず味わえることがありません。この幸運をかみしめつつ、パリの街を散策しました。まだ日中は十分暖かいものの、朝晩は冷え込むようになるためか、街路樹は黄色く色づいています。リュクサンブール公園などは、もう言葉にならないほどパリの空気感を醸し出していて、こんな私でも思索的になれそう。落ち葉の上をかさかさと踏みしめ、色づいた木々を眺め、たくさんの人が惜しげもなく踏みつけてつぶれた栗の実の多さに驚き、パリの美しさにうっとりとしていました。

4. 和食店
 今回は、ルーブル美術館そばの「たから」というお店に行きました。隣のテーブルではすきやきにチャレンジしているフランス人3人。火加減を教えてあげました。

パリでの滞在ホテルは前回のスイス旅行と同じで、行きはMercure Paris Gare de Lyon、帰りはMercure Paris Terminus Nordです。Gare de Lyonでは、前回部屋が狭かったため、今回は2泊することから、いい部屋に泊ることにしたのですが、チェックインしてみると、部屋は広いもののバスタブがない・・・日本人的には、よりグレードの高い部屋にバスタブがない、というのは理解できない感覚でした。

次回は、紺碧海岸に移ります!

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