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イングランド南西部 オムニバス的最後の旅行(その4) ウェールズの首都カーディフへ [英国生活]

翌日はウェールズの首都カーディフまで移動です。列車はやはり料金比較で安かった、トーキーを10時過ぎに出るCross Country Trainsで出発。

朝少し余裕があるので、朝食後にホテルの向かいの湾に突き出た高台に散歩に行き、2度と来ることはないであろうイングリッシュ・リヴィエラの最後の光景を眺めました。今回朝食付きの料金でしたので、朝食のレストランに行くと、そこはまさに満席で予約できなかったレストランでした。確かに結構立派なつくりで、またトーベイの美しい景色も楽しめる素敵なレストランで、人気があるのもうなずけます。かなり広いレストランでしたので、これがいっぱいとはすごいな、と昨日歩いた閑散としたトーキーの繁華街とうまくマッチしない不思議を感じました。朝食はどれもとてもおいしく、その点でも素晴らしいレストランなんだと思います。

トーベイに別れを告げていよいよ出発。この南国ムード溢れる駅ともお別れです。Cross Country Trainsで再びブリストルまで移動し、そこから今度は西に向けて移動です。ブリストルからカーディフまではスタンダード・クラスしかないこともあり、Anytimeチケットで手配しました。このため、列車で移動している間に、ブリストル観光もしていこうかということになりました。ただこれには条件があって、荷物預かり所があることです。イギリスの大きな都市の駅には、荷物を預かってくれるところがありますが、ブリストルにあるかどうか分かりません。ドイツなどで利用したコインロッカーなどはイギリスでは遂に見ることはありませんでした。

トーキーを出発してから1時間半ほどでブリストルに到着。ホームの数は多いけれど、それほど大きくない駅構内を右に左に歩いてはみたものの、荷物預かり所は見当たりません。残念。ただ、まあいいか、と思ったのは、少し駅から外に出てみたら、猛烈な北風が吹いていて、ひどく寒いのです(まだ9月です!!!)。すっかり気分も萎えてしまい、予定通りの列車でカーディフに向かうことにしました。

ブリストルからしばらく行くと、ブリストル海峡の下を通るトンネルを通過し、地上に出るとそこはウェールズ。7月に北部ウェールズに行って以来の来訪です。ニューポートを通り、ブリストルから1時間ほどでカーディフに到着。ここからやはり駅近のこの日のホテル、マリオットに向かいます。

バース、トーキーとイギリス的ホテルに泊ってきたので、このチェーンホテルに来るとやはり安心して、気分的にくつろいでいる自分がいます。チェックイン時間前でも部屋が空いていれば入れてもらえるし、Marriott Rewardsの会員だからか、高いフロアと低いフロアとどちらがいいかとも聞いてくれました。それで高いほうのフロアの部屋を希望し、チェックイン。部屋の窓から眺めるとカーディフ城を遠くに眺めることができ、なかなかいい眺めです。しかも、ロンドンのマリオットは強烈に高いですが、ここはこの時、ルームチャージが99ポンドで、これまで泊ってきた2つのホテルよりも安いのでした。

この後、この日は新しく開発されたというカーディフ・ベイを見に行くことにしました。ガイドブックでは頻繁に出ているバスかタクシーが便利とありましたが、やっぱり私たちは列車で。National Railで調べると、カーディフ・クィーン・ストリートという駅からカーディフ・ベイ駅まで1駅で簡単に行くことができ、しかも10分に1本あります。イギリスでは、10分に1本なら頻繁と言えると思います。

それでホテルのフロントで入手したカーディフの地図を参考に、クィーン・ストリート駅まで歩いていきました。上記のようなガイドブックなので、カーディフ中心部の地図はあるものの、クィーン・ストリートは地図からはみ出たところにあるようで、載っていなかったのです。

クィーン・ストリート駅に到着し、どうせ帰りも乗るからと往復切符を購入したのですが、これは後で無駄になってしまいました・・・列車はカーディフ・ベイ駅とクィーン・ストリート駅との間を行き来しているようで、クィーン・ストリート駅を出発するとすぐにカーディフ・ベイ駅に到着。そこからひたすらカーディフ湾の方向に向かって歩きます。すると大きなショッピング・センターが現れ、その向こうに湾が見えました。確かに、新しく開発されたウォーターフロントといった印象でその開発の感じなどは日本と同じ。そのショッピング・センターも、日本で言えば、スターバックスとユニクロ、といったようにどこの街とも同じお店、PIZZA EXPRESSCafe ROUGENando'sなどが入っていて、新鮮味に欠けています。

その横には赤レンガのクラシックな建物があり、ちょっと港町横浜を思い出したりしますが、その横には斬新なデザインの建物が。何かと思ったらウェールズ議事堂らしいのです。スコットランド議会の建物をエディンバラで見た時のことを思い出しましたが、どちらもモダンすぎて全くよくないと思ってしまいました。

いくつか埠頭があるので、クルーズ船があるのかな、と見てみると、いろんな種類のがあるようです。それで、手軽なカーディフ湾クルーズに乗ることにしました。といってもとても小さい湾なので、すぐに終わってしまいましたが・・・それでどうしようかと思っていると、今度はカーディフの中心部へ戻るフェリーを発見。それでカーディフ中心部に戻ろうということになりました。それで列車の帰りの切符は無駄になってしまったわけです。

カーディフ湾をぐるっともう一度回ってから、タフ河を上流へ上って行きます。列車が通る橋の下を過ぎ、ラグビーなどがよく行われるミレニアム・スタジアムを川面から眺め、カーディフ城の横の緑の辺りで短いフェリーの旅は終わりです。進行方向左手はすでに住宅街といったようで、住宅が並んでいたように記憶しています。フェリーの中で、カーディフ湾の出口がなぜ水門で閉じられているかという説明を聞き、「な~るほど」と思った記憶があるのですが、なぜそう思ったのかをまるきり忘れてしまいました。確か数十年前に大規模な洪水があって、カーディフの街の多くが水に浸かってしまい、それを防止するためだったと思うのですが、肝心のなぜ洪水が起こったのか、そして、その水門でどうやって洪水を防ぐのかが思い出せないのですよね~。あぁ、残念。

フェリーを降りて、この日は散歩がてら徒歩でホテルまで戻りました。カーディフ城の見学は翌日です。この辺りで、ライダーカップののぼりを見つけて、ライダーカップがあるのかしら? とその時は???だったのですが、それからしばらくして、実際にカーディフでライダーカップが行われたのですよね。あの時のイギリス、というかヨーロッパチームの盛り上がりはすごかったことを今でも思い出します。

この日の夜は、Noble Houseという中華料理と日本料理の両方を提供するレストランに行きました。場所はカーディフ中央駅のそばです。レストランには、中国人留学生のグループや現地の親子連れなどいろいろな客で、それなりに賑わっていました。私たちは、日本食をいただいたのですが、これも思った以上に良くて満足。

その後、翌日の昼間に食事をするパブを探しに、ミル・レーンのパブを1つ1つ順番に眺めていきました。このミル・レーン、ちょうどマリオットの正面で、とても便利です。雰囲気もいいのですが、どうやら奥(John Lewisのあるほう)に行くほどよくなっていくようです。結局ここにしよう、と決めたところには蝶ネクタイをした紳士が2人、エールを飲んでいました。それにここなら、カーディフの地エールBrainsも飲めそうですし。

それでようやくホテルに戻って、ホテルのバーでデザートでもいただこうとすると、なんとこのバーも蝶ネクタイの紳士やドレスアップした淑女で超満員。それでも席を確保して(というのも、蝶ネクタイ紳士とドレスアップ淑女は、立ったまま飲んでいるため)、デザートをいただきましたが(とても美味しかった!)、どうやらマリオットのどこかで行われるイベントのため、ドレスアップした人たちが来ているようで、やっぱりヨーロッパはこういう機会があるのだな、と改めて納得したのでした。


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