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イングランド南西部 オムニバス的最後の旅行(その3) イングリッシュ・リヴィエラとイギリス保存鉄道体験6 [英国生活]

終点のキングスウェアで降り、そのまま出口へ進むと、フェリー乗り場がすぐにありました。多くの乗客もそのまま並んでいたので、私たちも流れに乗ってフェリーを待ちます。フェリーと言っても、川の対岸のダートマスまではほんのわずかの距離で、目と鼻の先です。こんな近いところに日本だったら絶対橋をかけてしまうところを、のんびりフェリーを利用するなんて、こんな時代だからこそいいと思ってしまいます。

ピストン輸送のようなフェリーに乗って、対岸のダートマスに到着。日本のガイドブックにはダートマスについては何の説明もないので、適当に目につく通りを散策しました。川の両岸は比較的傾斜が急な丘になっていて、それぞれの街並みがとても綺麗です。夫のアイディアで、その丘を上がっていき、上から町と川を眺めてみることにしました。しばらく坂を登っていくと、ダート河の河口らしいものが見えてきました。少し蛇行しているので見にくいのですが、後で買った絵ハガキで見ると、確かにそれは河口で、その先に海がありました。また、ダートマス側の河口そばには、城跡もあります。なかなか素敵な光景でしばらく見入ってしまいました。

リバー・クルーズのフェリーなどもあり、このダートマスの町もイギリス人観光客でかなり賑わっています。時間が許せば、そのフェリーに乗って内陸の町を散策してみるのもいいかもしれません。丘を下って、可愛らしい小道などを散策した後、どこかでお茶休憩にしようと思いました。ダートマス側のフェリー乗り場付近にもお店がありましたが、キングスウェア側のフェリー乗り場にも確かカフェがあったので、そこはどうかと思いました。確か、デヴォンシャー名物「クリームティー」が表に出ていたメニューボードに書いてあったし。

クリームティー」とは、紅茶とスコーンのセットで、スコーンにつけるクリームがこの地方独特のものだそうです。これはガイドブックに出ていて、かつて「イギリスの食べ物なんて・・・」と思っていた頃だったら、絶対挑戦しなかったと思うのですが、今となっては是非食べてみたい! と思うほどです。

それで再びフェリーでキングスウェアに戻り、そのカフェ、というかパブ・レストランに入りました。そこも古き良きイングランドの伝統的な雰囲気がパブに満ちていて、思ったよりもいい。さっそく私はクリームティー、夫は地元のエールを注文しました。しばらくしてやってきたクリームティー、やっぱりボリュームがあって食べがいがあります。でもこの日のお昼は、バナナとアイスクリームだけだったので、ちょっと嬉しい。スコーンにデヴォンシャー・クリームをたっぷり付けて、いただきます。うん、とてもおいしい。全然しつこい味ではありません。それて紅茶を口に含んで。これぞ、イギリス的おいしさです。たっぷりあっても、あっという間に平らげてしまいました。クリームティーをいただくことができて、目的の1つも無事達成といった気分です。

その後、再び蒸気機関車でペイントンに戻ろうと思ったのですが、次の列車の時間までまだ間があります。そこで、駅横からかなり急な登り坂がプラットホームと平行に延びているので、そこを上がって、折り返しの蒸気機関車が近づいてくるのを待ってみようということになりました。

時刻が近づくと、遠くの川沿いに小さく列車が見えてきました。煙を吐いているのが目印です。ゆっくりと列車は川沿いを進み、ホームに向けて顔を正面に向けて近づいてきました。シャッターチャンスです。カーブを切って列車はホームに滑り込みました。

帰りも沿線風景を楽しんだ後、ペイントンの町を歩いてみることにしました。駅から目抜き通りらしい一本道を海に向けて歩いてみます。この道を歩いてみた感想としては、かなりB級的リゾートかしら? というものです。ゲームセンターみたいな店とか、安い土産物屋、ファスト・フード店などが並んでいて、夜になるとおそらくネオンが瞬きそうな雰囲気。きっとペイントンにも落ち着いたリゾート風なところもあるのかと思いますが、私たちが歩いたところはちょっと違う雰囲気でした。

トーキーに戻り、とりあえずチェックインを済ませます。海側の部屋で大きな窓があり、眺め抜群です。フロントと同じ階の部屋というのは今回が初めてでした。そしてチェックイン時にもらったトーキーの街のレストラン案内などを見て、夕食をどうしようか考えましたが、今一つピンときません。結局、ラウンジで軽食が食べられるか夫が聞きに行ったところ、食べられるとのことだったので、ホテルのラウンジで済ませることにしました。軽食と言っても、日本人的には適正な量だったりするので・・・

それで夕食前までトーキーの街を散策に行きました。街の中心はトーベイを越えた向こう側なので、駅前のホテルからは結構距離があります。夏は賑わうであろうビーチを歩き、しばらくするとお店などが並ぶ街の中心に着きました。トーキーの街は、少し歩いたペイントンのストリートに比べると落ち着いた雰囲気。でも私には熱海的な雰囲気を強く感じました。つまり、かつてはとても栄えたけれど、今はちょっとさびれてきた雰囲気が少し出ちゃっている、、、というような(今の熱海ではなくて数十年前の熱海ですよね、すみません)。ただ、私たちが訪問したのは9月の下旬だったので、余計そういう雰囲気が漂っていたのかもしれません。ホリデーシーズンにはやっぱりイギリス人観光客で大賑わいなのかもしれません。

ホテルのラウンジでの夕食は大正解でした。立派な魚料理とワインが味わえて、もう満足。考えてみると、レストランではそれぞれ1皿食べるのがやっとでしょうから(イギリス人が3コース料理を食べるところを)、気楽なラウンジでよかったです。前菜とメインをそれぞれ1皿頼んで、2人でシェアするといういつものスタイルで楽しむことができました。

この日を境に天候が急激に変わり、夜は部屋がとても寒かったです。部屋が広く、天井も高く、またガラス窓が大きいせいかもしれません。9月だというのに暖房を入れてしまいました。ここのエアコンはなんとダイキン。1年のヨーロッパ旅行で最初で最後のダイキンエアコンでした。

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