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イングランド南西部 オムニバス的最後の旅行(その1) 世界遺産バース観光 [英国生活]

もう9月の後半となり、イギリス旅行もそろそろ終わりとなる季節になりました。それでこれが最後になるだろう、ということで、夫と私とそれぞれが行きたいと思っているところを組み合わせたオムニバス的イングランド南西部旅行に出かけました。

私たちの住む街は北イングランドですが、ブリテン島のほぼ真ん中に位置するため、南西部へ行くにもCross Country Trainsでいたって簡単に行くことができます。それぞれに行きたい街をつないだだけで、旅行全体のテーマは特にないのですが・・・

以下がこの旅の全体スケジュールです。

Day 1 世界遺産・古都バース観光
Day 2 イングリッシュ・リビエラ トーキーへ移動 隣のペイントンから、ペイントン・ダートマス蒸気鉄道に乗車
Day 3 ウェールズの首都カーディフへ移動 カーディフ観光
Day 4 カーディフ観光続き 帰宅

それで初日は、バースへ向けて出発。 National Railで時刻と料金を調べると、乗車する列車で料金が大きく異なります。安くて、なおかつバースでの観光時間も十分とれるものを選択し、出発。10時頃の出発で、途中ブリストルまで約2時間40分、ブリストルで乗り換えて約10分の旅でした。お昼はCross Country Trainsの食事サービスを利用。この路線は、バーミンガムより先に行ったことがなかったので、とても楽しみでした。途中、グロスターでは立派な教会を車窓からでも眺めることができます。

ブリストルからはFirst Great Westernの運行する列車で、今回初めて乗車する鉄道会社です。ロンドン・パディントン行きでしたが、ブリストルで乗ったときは、列車はガラガラ。何両もの長い編成だったのに、乗客の気配が全くなくてビックリでした。古い重厚な車両を使っていて、旅行気分が盛り上がりますが、残念ながらすぐにバース・スパ駅に到着。色の統一された石壁の建物が起ち並び、これから街を散策するのがとても楽しみです。

この日は駅前のロイヤル・ホテルに予約をしているので、まずは荷物を置きにホテルへ向かいます。翌日の出発が早いので、駅前は最高のロケーション。街の中心は少し離れているので、そのような制約がなければ街中ホテルにも素敵なのがありましたが、離れているとは言っても徒歩圏内なので、不便ということはありません。

まだ部屋の準備ができていなかったようなので、荷物を預けて早速出発。

最も遠い観光地であるロイヤル・クレッセントに向けて歩きだしました。とりあえず下見も兼ねてローマン・バスを目指して行きますが、その手前で視界が開けてエイヴォン川が見えてきました。河岸はきれいに整備されており、とても雰囲気があります。川を背に西に向かっていくと、もうすぐに立派なバース寺院とその横にローマン・バスがありました。ここが街の中心で、観光客も多くいます。街はやはり色合いが統一された石造りで、中世の面影を残し、とても素敵です。この辺りは後で観光することにして、一路ロイヤル・クレッセントへ向かいます。この辺りから、だんだん坂が険しくなってきて、登り道が辛くなってきますが、マイペースで歩を進めます。イギリスの観光地ならどこにでもあると言える、オープン・トップのHip Hop Busでも利用すればいいのですが、いまだそれに乗ったことがなく、結局どこに行っても頼るのは自分の足といった旅行になってしまいました。疲れてしまうのと、時間がかかるというデメリットはあるものの、街を子細に観察できるのは徒歩のメリットです。

バースは単なる観光地的にとらえていた私は、生活都市としてもかなり規模が大きいということを理解しました。ショップの数やその広がりが大きいのです。これらを眺めつつ坂を登りきると、丸い広場に着いて、左に曲がればそこはロイヤル・クレッセントです。優雅な半円形を描くこの建物、現在も30軒の屋敷として使われているようで、こんなところに住むとはどういうものなのか全く想像が付きません。なかには、事務所的な利用もありそうです。目を転じれば、これだけ坂を登ってきたので、遠くまで近郊を一望でき、なかなかすがすがしい気持ちです。ロイヤル・クレッセントの前は、緑あふれる公園となっていて、思い思いにくつろぐ人や散策する人がたくさんいました。

私たちはこのロイヤル・クレッセントの前の公園内を通って、街に戻っていくことにしました。

続いていよいよローマン・バスの観光です。ここもローマ人が築いた遺跡の博物館になっていて、とても見ごたえがあります。このような遺跡に来るたびに、2000年前にこれだけのものを築くローマ人に驚いているのですが、ここでもやはりそうでした。ただここの博物館は地下の展示が多く、ちょっと二酸化炭素でつらいって気分になってきてしまうのが残念。よくガイドブックの写真に使われるプールのような大浴場のところに出てきて、やっと外気に触れられてほっとしたというところです。あの大浴場の回りにもいろいろな施設が一部残っていて、かなり規模の大きいものだったことが分かります。

ローマン・バスの後は、バース寺院を見学し、カフェで一休み。この後どうしようかと相談して、夕食候補のイタリアン・レストランを下見に行くことにしました。

ホテルのフロントに置いてあったレストラン・ガイドを持ってきていたのですが、今日はイタリアンにしよう、ということで、食後にホテルに歩いて帰るのでも苦にならない距離のイタリアン・レストランを探しました。一つ候補に挙がったのが、エイヴォン川に架かるパルトニー橋のそばのVito'sというお店。そこまで行ってみました。

これが良かったのは、パルトニー橋とそこから少し先のローラ・プレイスというところも絵ハガキで使われるような素敵なところだったからです。パルトニー橋は、その両脇に店が連なりアーケードのようになっているため、川が見えず、いつ橋だったか全く分からないのがおもしろいのですが、外観は中世の古い様子を今に伝えていて、この橋を含む全体の景観とマッチしていて素敵です。そして、パルトニー橋を越えてしばらく進むとローラ・プレイスというイギリスらしい優雅な建物が四方を取り囲み、真ん中に噴水のある趣のある広場に出ます。道の突き当たりには博物館も見え、街の中心の少しわさわさとした雰囲気とは一線を画した落ち着いた雰囲気。とても素敵です。

そして肝心のレストランは、レストラン・ガイドのレストランを示す位置を見てみても見つからず、諦めていたのですが、偶然道を渡ったところに、そのレストランの置き看板を発見。そこから階段を下りた橋の下の川沿いにレストランはあったのでした。

このレストラン、南イタリア地方の料理とのことでしたが、期待以上のおいしさで、イギリスの食は悪くないぞ! とここでも確認。ただ、にんにく多用のせいか、後に胃にもたれてしまいました。

食後は川沿いを下ってホテルまでのんびりと歩きました。河岸から見上げるパルトニー橋もなかなかです。

ところで、この日の宿のロイヤル・ホテル、とてもクラシックでイギリスらしさを感じる素敵なホテルでしたが、バースなのに(?)浴槽がありませんでした・・・なんだかガッカリ。

今バースには天然温泉を利用した新しいスパができているようで、興味のある方はこちらにも行かれたらいいかもしれません。

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